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ほわどる1周年(3.6-3.12)
3月6日(日)
なんとなく、またダラダラとした1日を過ごしてしまった。
島田雅彦「虚人の星」読み終わる。
正直言うとあまり面白くはなかったが、島田雅彦がこう言った作品を「書かざるを得なかった」のは、現在の日本に流れる「きな臭い空気」を感じている身からすると、余るほどに分かる気はした。
島田の近作には「憂国」と言う感情に溢れているものが目につくが(所謂右寄りな思想とは別)、そういう側面を政治により引き寄せて書いた作品だったのかな。
ちょっと直接的すぎるかな、という面もあるが、そういう描き方を「せざるを得なかった」部分を感じたりもする。
時の首相の言動を見ていると、一時期のブライアン・ウィルソンに対するユージン・ランディみたいな存在があるような気がしてならないと感じているのだが、島田雅彦も似たような感覚でいたのかもしれない。
それを「別人格」と規定しているのが、島田らしい皮肉であるような気もする。
そしてラストの大演説は、平和への希求と共にチャップリンの「独裁者」へのオマージュだったりするのかな?などと思ったり。
3月7日(月)
城定秀夫監督「悦子のエロいい話~あるいは愛でいっぱいの海」を見る。
なかなか良かった。「愛かセックスか」と言うありがちなテーマではあるけれど、それを上手く脚本に落としこんである感じはあった。
ともすれば、単なる「色キチガイ」的な流れにもなりそうな所を、ロマンチックな話に踏みとどまっていたのは、この作品に限っては評価するべき点なのかもしれないな。
どことなくそういうテーマながらも、ほんわかとしてムードが流れていたのは、主演のめぐりの雰囲気だろうか?
もちろん演出の巧さもあってのことだとは思うが。
3月8日(火)
渋谷のTAKE OFF 7にて、WHY@DOLLの定期公演。
体調の関係もあって行こうか迷っていたが、前日の3月7日が、自分が意識的にほわどるの現場に行くようになって丁度1年だということに気づいたので、そういう事もあって出かける。
ライヴDVDの発売日ということもあり、2部はその時のライヴの構成を踏襲したセットリスト。
「shu-shu-star」が聞けなかったのは残念だったが、「ラジオスターの悲劇」を聞けたりしたので、なかなか楽しかった。
特典会では、先日のイベントでちはるんがサイサイの曲をかけてた話から、二人共ほぼサイサイの話しかしなかったな。
まぁ、それもある意味で貴重だったし、単純に2人とサイサイの話が出来て楽しかったな。
3月9日(水)
ジョージ・マーティンの訃報が。
90歳だったと言う事なので、天珠を全うしたという事なのだろうが、やはりポップスの偉人が亡くなるというのは、なんとも言えない気持ちになる。
特にジョージ・マーティンの場合、ビートルズのディレクターであったというのも大きいが、その自伝「耳こそはすべて」が印象深い。
その自伝には、もちろんビートルズについても書かれているが、それ以前のピーター・セラーズのコメディレコードに関して、かなりの枚数を割いていたような記憶がある。
それらのレコードを手がけていたことが後のビートルズのレコーディングにも活かされているのは確かだが、単純にジョージ・マーティン自身もコメディレコードの制作を楽しんでいたんだな、と思う。
横浜のシネマリンにて、今井正監督「真昼の暗黒」を見る。
殺人事件に関する裁判が中心の話しで、冤罪も含めて、警察~検察権力の横暴を描いた作品だったような気もするが、それほど強く描かれていた印象はなく。
最後が「良かった、良かった」と言う話で終わらない部分は作品としては良かったが、自分的には裁判での証拠を突き詰めていく展開があまり映画的に感じることが出来ずに、ずっと乗れないまま終わってしまった。
実際に起こった事件をモデルに描かれた作品だということだが、その実際の出来事に引きずられた部分も大きいのかな?
調べてみると映画製作時は、まだ結審してない事件を扱っていたようなので、同時代的にはかなりスキャンダラスな作品ではあったのかもしれないけれど、時代を経るとそういうダイナミズムは多少薄まってしまうのかもしれない、などとも思った。
3月10日(木)
本日も横浜のシネマリンにて、黒木和雄監督「祭りの準備」。それなりに面白く見られたかな。
脚本の中島丈博の自伝的な要素が強いと言う事だが、そう言う青年の悶々とした日々(当然そこには女性も関係してくる)と、生活している漁村の閉鎖的な社会を描いた作品だったかな。
単純に「都市/田舎」と言う二元論ではなく、田舎の閉鎖性と都会の胡散臭さと、どちらにも馴染めない青年を描いていたのは、「どこにも属せない」人間にシンパシーを感じる自分には馴染みやすかった。
漁村の閉鎖的な世界は、ある部分で都会よりも「ドギツイ」部分は多かったな。一般的には異常に受け止めそうなことを、平然と「あるがまま」に受け入れている漁村の社会は、都会よりも狂った世界であったな。
そういう部分では、ありがちな「素朴な田舎」にイノセンスを象徴させて描くような話とは一線を画していて、見応えある作品に仕上げていた部分ではあった。
役者に関しては、主演の江藤潤よりも、女優陣の方が迫力あったかもな。原田芳雄演ずる幼なじみの役も強い印象を残すが、この映画に関しては、「女」の映画だったのかもしれない。
そういう「女」とは別にマドンナ的存在だった竹下景子のセクシーなシーンでちょっとドキッとしたのは秘密…。
コレクターズのオフィシャルツイッターが始まる。
それはそれでいいのだが、そこに使われた30周年のアイコンがザ・フーの50周年と似すぎているのが気になって仕方がない…。
3月11日(金)
何となく1日調子悪かった。
あの震災から5年という事で、メディアではそういう関連の話ばかりが語られていたが、そのせいという訳でもなかろうが。
自分に関しては、父が亡くなって4ヶ月ほどたって、まだ人の死が心のなかでリアルに響いていた時に、一瞬にして1万5000人もの命が奪われた事に対して、なんとも言いようのないイヤな感覚が体中を駆け巡っていたのを思い出す。
あれから自分は何が変わって、何が変わっていないのだろう?
変わらなくてはと思い続け、何も変わらずに時間だけが過ぎている気がしてならない。
3月12日(土)
朝起きると、キース・エマーソンの訃報が。しかも自殺だと言う。
高校生の頃は、少しプログレを聞いていて、EL&Pも好きなバンドであったので、やはりショックではある。
ツイッターで流れてきたが、今日はキース・エマーソンがサントラを担当した「幻魔大戦」の映画の封切り日だったらしい。
小学生の頃、劇場に見に行ったかな?母親が平井和正の原作が好きだったので、見に行った可能性はあるな。
それにしても、最近ロックの偉人たちの訃報が多いな。それだけロックが歴史が長くなったと言うことなのだろうけど。
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by freakbeat
| 2016-03-16 21:45
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