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10th anniversary for THE ポッシボー!!!(6.11-6.17)
6月11日(日) 日本映画専門チャンネルで放送された、小林政広監督「愛の予感」を見る。 女子中学生が同級生を殺した事件の被害者の父親と加害者の母親が、北海道の製鉄所の町で、同じ宿舎の利用者と料理番として偶然にも出会うというのが大まかなストーリー。 セリフや音楽を極力排した演出で、そういう手法は自分には馴染みやすく、興味深く見ていたが、結局最後まで見てもよく分からなかった。 ただただお互いに誰とも言葉をかわさずに、ルーティンワークとして製鉄所の仕事、宿舎で料理を提供する仕事を淡々とこなす風景には、お互いの立場からの心の空虚感のようなものを感じたが。 何かを失った心の空洞を埋めるには、何が必要なのか。もしくは空洞など埋めることなど出来ずに、ただただ時間だけが過ぎていくのか、そんなことをぼんやりと考えながら見ていたが、それに答えなど出るものでもないだろう。 主人公である娘を亡くした父親を監督自ら演じているのだが、その喪失感のようなものが滲み出ているような雰囲気があって良かった。
タワーレコードオンラインで注文した「ソフトロック・ナゲッツ」が届く。 一時の熱量ほどではないが、ここ2年くらいまたソフトロック熱が高まってる。 VANDAの佐野さんがご病気で以前のように再発情報が即座に届けられると言う状況ではなくなってしまったが、自分でネットを駆使して色々と見つけては注文している形が続いている。
6月12日(月) タワーレコード横浜ビブレにて、amiinAのミニアルバムのリリースイベントへ。 リハの段階から結構な音量で音を出していたが、ハウる事も割れることもなく、低音が体に響くミキシングが心地よい。 amiinaAを生で見るのは2年ぶりくらいだから、まだmiyuちゃんが加入する前か。自分の2年と彼女たちの2年を比べると、その速度は全く違うものなんだろうなぁ…。 そんな事は置いておいて、イベント自体も楽しめた。やはり音自体が気持ち良いと言うのが一番だったな。 以前に2~3回見た時も、音のしっかりとした世界と対象的に、子供子供してたMCが印象に残ってたけど、それは変わっていなかった…笑 まぁ、そう言うギャップもあの子らの魅力の一つなのかな。
℃-uteのラストコンサートがさいたまスーパーアリーナで行われる。 少し迷ったが、結局ライブビューイングのチケットを取ることもなく。 考えてみれば、あの子らが℃-uteとして初めてステージに立った場には居合わせていたんだよな。そういう意味では、最初と最後を見届けると言うのも有りだったのかな、とも後から思ったが。
6月13日(火) 日本映画専門チャンネルで放送された、小林政広監督「春との旅」を見る。 老人の終の棲家と言う問題なのかな?と思って見ていたが、大きな意味で「家族」を問う映画だったのかな。 所々でちょっと説教臭かったり、やや紋切り型かな、と感じる部分もあったが、淡々とした演出の積み重ねもあって、悪い作品ではなかった。ちょっと後半長かったけど。 作品と直接関係はないが、この映画の仲代達矢、眼鏡と無精髭、しかも足が悪いという設定もあり、亡くなる間際の父を思い出す。
6月14日(水) 日本映画専門チャンネルで放送された、小林政広監督「バッシング」を見る。 実際に起きた日本人ボランティアの中東での拘束事件と、その周辺で起きた個人への攻撃を元にした作品らしい。 音楽を使わなかったり、セリフが少なめで進む演出は、自分が好きなタイプではあるのだけれども、主人公の女性に対する様々なバッシングや、それに対しての周辺の人々の言動が、やや紋切り型に感じてしまい、映画としてはちょっと自分には合わなかったかな。 とは言え、この映画で描かれているような問題は、語られて然るべき問題のようにも思う。 特に、ネット上での様々な言葉による攻撃は、この映画が制作された当時よりも、益々大きくなっているようには感じるし。 映画で描かれているような個人に対する執拗なバッシングは、当然許される事ではないけれど、どうしてそういう風に吊し上げるような構造が生まれてくるのか、そちらの方が興味はあるかもしれない。 自分ももしかしたら、そう言う「吊るし上げる側」に転じてしまうかもしれない、などという戒めも込めて。
この所、立て続けに小林政広の映画を見たが、この人の演出は結構好きかもしれない。 映画のキャリアの初期はサトウトシキのピンク映画の脚本を書いていたらしいが、それも見てみたい。 フォークシンガーをやっていた頃のアルバム、中古盤屋で以前に何度か見かけたが、買っておけばよかったかな。
6月15日(木) 横浜のシネマ・ジャック&ベティにて映画を2本。 1本目、ローラ・イスラエル監督「Don’t Blink ロバート・フランクの映した時代」。 写真家ロバート・フランクへのインタビューとその作品を振り返るドキュメンタリーであったが、オーソドックスな作りではなく、やや分かりづらい面もあったが、あまり普段見られないロバート・フランクの映像のフッテージが数多く取り込まれていたのは面白かった。 一応時系列に振り返る構成ではあったが、初期のビートニクとの関わりの部分は自分には熱かった。 この映画を見ていると、ロバート・フランクと言う人は、「写真家」である以前に、「芸術家」であるのだな、という気がしてくる。ビートニクの詩人たちとの交流が深かったのもあるのか、作品に書き入れられる言葉たちも力強さを感じたり。 ロバート・フランクに関しては、学生の頃に横浜美術館でやった展覧会を見に行って、そこで上映された映画も何本か見た記憶があるが、映像の方は何を見たのかサッパリ覚えてない。カタログ買ったんだっけ? その流れで、Youtubeで検索すると、ケルアックやギンズバーグも出演しているロバート・フランクの映画「Pull My Daisy」が上がっていた。https://www.youtube.com/watch?v=TfQCgVnRqzw
2本目、エドワード・ヤン監督、侯孝賢主演「台北ストーリー」。 これはちょっとよく分からなかった。ちょっとした事で社会から弾き飛ばされてしまった人間の顛末を淡々と追った映画だったんだろうか? 演出の面ではその後の作品に通じるようなエドワード・ヤンのトーンは確立している感はあったが、脚本に馴染めなかった。 主演の侯孝賢のややうらぶれた感じなども良かったのだけれども、どうもストーリーが良くわからなかった。 主人公が日本から持ち帰ったビデオを姪?が見るシーンがあり、資生堂のCMやら広島対阪急の日本シリーズのフッテージが流れたのを見て(石原裕次郎が使われたCMもあった)、この頃の台湾は日本への憧れのようなものがあったのだろうか?なんて思ったが、どうなのだろう?
6月16日(金) 自分がポッシボーの単独イベントを初めて見に行って10年経った日。あの日も快晴で暑かった。 あの頃、10年もずっと応援するとは思って無かっただろうなぁ…。 ともかく、ずっと続けてくれて本当にありがとう、という気持ち。
昨日に続いて、本日もシネマジャック&ベティ。 昨日劇場に行って、ローリー・アンダーソンが監督した「ハート・オブ・ドッグ」をやっているのを知って、調べてみたら今日で終わると言うので駆け込みで…。 この映画、なかなか良かった。ローリー・アンダーソンの作品を真正面から見ると言うのは初めてかもしれないが、その表現方法や語られている事柄など、色々と自分には響いた。 映画としては、愛犬との出会いと別れを通して、自分の様々な記憶を辿って行くという雰囲気で、そこには幼い頃の苦い経験だったり、身の回りの人間や司祭・僧侶などから聞いた話、そして哲学者の言葉の引用など、多種多様なものが織り交ぜられていく。 それをオーソドックスなドキュメンタリーの形式で描くのではなく、数々のイメージショットを通して描いているのが、ローリー・アンダーソンならでは、と言う感じ。 単純にドキュメンタリーの形式として描くよりも、何故か心の奥深くにぐっと迫ってくるものがあった。 ローリー・アンダーソンが映像を通して描く「感覚」に、自分の中での何かがシンクロした部分があったのだろうか? 途中で、1カットだけ夫であったルー・リードが登場するフッテージがあり、エンドロールの所で「夫ルー・リードに捧げる」と言う文章が出たが、この映画自体がルーへのレクイエムと言う雰囲気も感じた。
恐らく、以前の自分だったら何も感じなかったかもしれないが、やはり両親の死を通して色々な事を思うことは多くなったな。 この映画も、そう言う視点が自分の中であったのは間違いない。
6月17日(土) まずは千葉県流山のショッピングセンター、流山おおたかの森SCまで、チャオベッラチンクエッティのイベントへ行く。 やはり、昨日がファンになって10年って事もあり、そんな記念日的な気持ちと、新曲の初披露があるというので約二時間かけて流山へ。 新曲は、まだパフォーマンス的にこなれてない感じは否めなかったが、ちょっと変な構成で(ABメロの後にサビが2個あるような曲)、サビの部分は物凄くキャッチー。あそこを活かして、全編キャッチーな曲にすればよかったのになぁ…と言うのが初見の感想。まだ初披露の段階だし、これから色々と固まっていくだろうから、印象も変わるだろうけど。 で、普段チェキは好きじゃなくて撮らないのだが(撮れても2ショットは撮らない)、今回は10年記念という事もあって4人と撮影。 皆にファンになって10年記念日だったと言うのを伝えて「続けてくれてありがとう」と言えたのは良かった。 そして、メンバーからは「ずっと応援してくれてありがとう」と言われたのを聞いて、なんだか後からジワジワと心の中に湧き上がってくるものが。
その後は帰りがけに横浜で降りて、タワーレコードでリリカル・スクールのイベント。 新体制になって初めて見たが、何かを思うほど旧体制も見ていないのだった…。 パット見の印象としては、以前のほうがメンバーのデコボコ感が強くてグループとしては個性的だったかな、とか。 あとは曲によって若干振りが揃ってないのは、まだ加入して日が浅いメンバーが多いせいかな、とか。 その中で披露された来月発売の新曲はなかなか良かった。
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by freakbeat
| 2017-06-18 09:34
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